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夜尿症(おねしょ)は、紀元前、エジプトのパピルスに記載があるほど、古くからある小児の疾患ですが、理論的に解明されてきたのは、ごく最近です。日本は世界に先駆けて、夜尿症研究会を設立したのですが、一般の方への、疾患としての理解度は現在でも決して高いとは言いがたく、親のしつけや、本人の性格、生活習慣が原因とされている例も多く見られます。
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赤ちゃんは、みんなおねしょをします。それが、年齢とともに少なくなり、5歳では15-20%、その後は年間15%でよくなっていくとされています。15%の自然治癒率は低いほうではありませんが、急速な精神的発達が見られる大切な時期に、ストレスを与えることは避けたいものです。そこで、治療開始時期は社会生活の広がる、小学校入学年齢の6-7歳とされています。
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現在夜尿症の原因は、
- 1.膀胱の大きさ、機能の発達が充分でないために、起きているときはがまんできても、睡眠時に、尿が膀胱からあふれ出てしまうタイプ(膀胱機能未熟型)。
- 2.睡眠が深いため、尿の膀胱充満刺激により目が覚めないタイプ(覚醒反応未熟型)。
- 3.脳下垂体からの尿を濃くするホルモン(抗利尿ホルモン)の分泌が不十分なため、薄い尿が大量に作られ、膀胱にためきれなくなってしまうタイプ(抗利尿ホルモン分泌未熟型)。
の3つが考えられています。実際にはこれらが、組み合わさって夜尿症の症状を示すわけですが、病因をつきとめることで、効果的な治療が可能になります。
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治療は、病因により、膀胱を大きくする薬、目が覚めやすくする薬、尿を濃くする薬、を組み合わせて使用します。また、記録をつけることで、本人にやる気を起こさせたり、昼間、おしっこをがまんすることで、膀胱の緊張を高めたり(膀胱訓練)するとより効果が上がります。
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日常生活では、規則正しい生活を送ることが第一です。食生活も大きく影響しますが、極端な水分制限はよくなく、水分はできるだけ、午前中に多くとるようにし、コーラ、コーヒー、お茶などカフェインの多いものや、塩分の多いもの、果物などカリウムの多いものは夕方以後はとらないようにすることが大切です。
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最後に、夜尿症は、決して、お母様やお子様のせいではありません。怒ったり、責めたりしないでください。また、きちんと原因を調べて治療すれば、必ず治るということを忘れないでください。
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院長
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